和泉市立和泉図書館/和泉のむかしばなし


ジャケット
               目次
   和泉の歴史は旧石器時代にまで遡るほど古く、遺跡も数多く残されていますが、言い伝えや伝承、伝説の類も数多く残されています。和泉図書館にもこれらが収録された本を多数所蔵していますが、残念ながら、そのほとんどが大人向けのもので、子どもが楽しく読めるようなものは見当たりませんでした。
   そんな中で、一昨年、子ども向けの「和泉のむかしばなし」を自分たちの手で出版する、という大それた企画が持ち上がりました。幸いにも、スタッフの中に構成やデザイン、イラストなどを得意とする多彩なタレントがそろっていたことから、思い切ってやってみることにしました。
   和泉図書館に所蔵している資料の中から、代表的な話を15話選んでこれを再話し、イラストも入れて、子どもたちが楽しく読めるようなものに仕上げました。何せ、印刷以外の工程は、すべて和泉図書館のスタッフの手作りですので、市販の本のようなわけにはいきませんが、なかなか楽しいものが出来上がったのではないかと自負しています。

   一方、「和泉のむかしばなし」出版後の手応えから、見やすい、読みやすい「地域資料」への市民の根強いニーズが存在することが分かりました。とはいえ、本のままでは和泉市民18万人はおろか、和泉市内の小中学生18,000名全員に届けることすらできません。しかし、「和泉のむかしばなし」をデジタル化して広く一般に公開することにより、これらの市民のニーズに応えることが出来ると同時に、この「和泉のむかしばなし」を地域の小中学校の「郷土学習」の素材として活用していくという可能性が開ける、そして、ごく近い将来、学校の設備を使ってクラス全員が同時に学習することができるようになるかもしれない、という可能性に思い至りました。こうして出来上がったのが、このデジタル版「和泉のむかしばなし」です。
   この本が、私の想像をはるかに超えて、様々な方法で多くの皆様に活用されることを祈念してやみません。
和泉市立和泉図書館
太田 勝久     

 他の自治体史・歴史資料を含めた横断検索ができます。