京都女子大学/京都女子大学図書館所蔵 淀藩士上月家文書

大儀院様御代被仰出書集 壱
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      [画像51~55](翻刻)
 
<翻 刻>
 
画像画像 56
 拾ひ取申間敷候、若火消シ方
 働之者、又者作法悪敷者在之、
 後日ニ相聞候とも、急度曲事ニ
 可申付候間、足軽・中間・又者ニ至
 まて、此旨相守候様ニ可申付事、
一於火事場、所司代・町奉行衆
 其外役人中江対し、慮(リョ)外
 成躰仕間敷候、御家来中与人
 交り候事も、火防消し候とも、
 消方之義ニ付少茂諍論ニ不
 可及候、たとへ先ゟ理不尽成
 義申掛候とも、此方ゟハ言葉を
 やわらけ挨拶可致候、若末々
 之者迄口論かましき儀致
 掛候族於有之者、吟味之上急度
 
  (改頁)
 
 可申付候事、
一人数引取候節、途中ニ而役人中
 被通掛候ハヽ、片付候て作法能可罷
 通候、門跡方・公家衆ともに可為
 同前候、惣而かさつ成行、又者高声
 無益之雑談仕間敷事、
一於火事場、我意を立不申、何も
 一同ニ無覆蔵可申合候、尤目付之者
 相達品在之時ハ可得其意事、
右之通、堅ク可申守者也、
  辰六月
  覚
一京都御火消御当番月、京ニ火事
 在之、大火ニ成候ハヽ、淀ニ罷在候京詰
 
 
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 持切之御者頭・諸士・御足軽、町役ニ而
 罷出候人足等、相図鐘撞候ハヽ、定
 之場所江早速相揃、駈着可申付事、
一右之御人数被遣候而茂、弥大火ニ成候ハヽ、
 可遊 御出馬事、
一禁裡、又者二條御城辺ニ出火
 候者、京都ゟ茂早速可致御注進候、
 於淀ゟ右の場所と慥ニ見請候ハヽ、
 京ゟ御注進無之候而茂可被遊
 御出馬事、
  附り、風茂無之静成様子ニ候ハヽ、
  御見合被成候事、
一御非番月者、京詰持切之者頭・
 諸士共ニ打込候而、淀之御番等
 可相勤事、
 
  (改頁)
 
  但、京都火事在之節ハ、京都
  持切之内ゟ御人数可被遣事、
一御当番月ニ者、京詰非番之者
 頭・諸士、淀之御番等被成御免候間、
 京駈着心掛居可申事
一御出馬被遊候ハヽ、兼而御定被置候
 通之御供立ニ而、可被遊 御出馬事、
一府内打廻之者頭者、淀ニ居候者
 斗ニ而、順番に可相勤事、
一京詰御目付之義者、御役柄之事
 候間、仲ケ間申合次第可致事、
右之通、被 仰出之候、
  辰六月
 
 
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元文元辰年八月廿八日
一御書院江被遊 御出座候、番頭初、
 御籏奉行・諸士・小役人迄、左之通被
 成下 御意候、
  此度我等初而帰城いたし候祝儀
  酒を言付候、何茂緩々祝候様ニ
  可致候、家之法度等御代々
  被仰出候通、無相違相守候儀
  尤ニ候、惣而諸士風俗宜、万端に
  心を付芸能相嗜、奉公筋無
  油断心懸、志真実成義肝
  要ニ候、家之大切ニ重キ事と
  言儀を心得、謹候而勤候事主一ニ
  有度事ニ候、何茂能々可申合候
 
  (改頁)
 
元文元辰年十一月廿二日
一御書院江御家中之諸士・小役人迄
 召集、被成下 御意候、
  家中借り米之義、御代々御
  苦労被成候儀故、彼是
  大儀院様御工夫被成、役人共江
  被 仰含候処、何茂心力を尽シ
  候ニ付而、上下之精力ニ而来春ゟ
  又々五分通り返米言付候、当
  年者何茂聞及候通、所々領分
  損毛高過分故、返シ米之所江
  者及兼候由ニ候得共、(類カ)精年之
  困窮あまり気之毒故、(跡カ)諸
  先をかえりミす言付候、毎
  度言付候通、諸士風俗をたし
 
 
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 なミ志を正し、卑劣之躰無之
 様ニ相心得、上下一同ニ一入倹約を守り、
 取続勤候様第一ニ候、 御先代ゟ之
 御法度之旨を以、両通之書付
 指出候、とくと見候而、夫々ニ了簡
 致、無違背守候義一分之為ニ而候、
 猶又年寄共可申聞候、
右之通御定被遊、八太内蔵允御取合
申上之、御席 御立被遊候後、左之通
内蔵允申渡、畢而御條目・御書付、
北条孫兵衛読之、
  内蔵允申渡之書付
  御家中御借米之儀、御代々
  御苦労被遊、彼是取斗方
  大儀院様御工面被遊候趣、御役人
 
  (改頁)
 
  共江委細被 仰含候趣、何茂
  誠を尽、上下之精力を以、来
  春ゟ五分通り御返シ被成、其上
  当夏口入方之金子ニハ、取斗方
  先達而被 仰出候通候間、諸士
  風俗を嗜、志を正し、卑劣
  之躰無之、貪加かましき義在之
  間敷候、猶又 御先代々ゟ之両通、
  并御返シ米割合之御書付茂
  被拝見被 仰出之趣可相守之候、
  違背之面々者急度御取斗
  可有之候、相残候御借米、大造之
  事故、急ニ者御手及兼
 思召候様ニ不行届候得共、段々
 
 
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 御返シ被成度と、弥以右手段も被仰付候、
 御勝手御直り被成候と申訳ニ而ハ無之、
 殊ニ当年者何茂被及承候通、所々
 夥敷御損毛高ニ候得共、御家中
 数年之困窮余り御気毒ニ
 思召、 上ニ而者随分御不自由可被
 遊候、来年者、御婚礼も御調可被成処、
 是以被指延事成共、何とそ御救
 被成度との御事ニ而、種々積り被
 仰付候処、兼而不行届御勝手向候上、
 過分之御損毛高、旁一向其筋
 不相見候付、列座之面々初御勘
 定奉行共達而御断申上候得共、
 是非々々ニと御返シ可成との御事
 
  (改頁)
 
 ニ而、右之通被 仰出候、誠以思召
 之段一同難有事ニ候、此通ニ而ハ
 候得共、不行届所無理ニ被仰出
 候義ニ候間、御指支之節ハ、又候
 御借り米可被 仰出候条、此上無
 油断一同ニ成候而倹約を相守、
 思召之通行届候様ニ可被心掛候、
 
御条目
  覚
一御代々所被定置之制法堅
 相守、武義を励し風俗正し、
 武具・馬具分限ニ応し可相嗜、
 不好美麗、質素を(ママ)守として
 
 
      [画像61~65](翻刻)