浜松市立中央図書館/浜松市文化遺産デジタルアーカイブ

浜松市史 三

第四章 市制の施行と進む近代化

第二節 近代産業の発達

第二項 工業

昭和期の工業

 【金属関係 機械器具】①機械工業 浜松地方では、大正期から織機製造を中心にそれに伴う付属機械や鋳造業等が発展してきたが、満州事変により好況に転ずると昭和四年には金属関係四工場、機械器具関係三十三工場あったものが、十年には金属関係百六十二工場(従業員数六八九)、機械器具関係百五十八工場(従業員数三八三一)と増えている。しかし、この中で主要三十八工場をみると鋳物工場が十一、力織機・染色機・織機付属品等何らかの形で織機に関係する工場が十六で、その他は十一工場に過ぎなかった。【工作機械】この間に、紡織機関係の仕事を主としていた加藤鉄工所(加藤幸太郎)では昭和五年に浜松地方民間最初の六尺型旋盤を製作して工作機械製造の先駆となっている。【軍需化】そののち、十二年の日中戦争の開始とともに軍需品生産のための工作機械の需要が急増し、十三年からの織機に対する統制の開始もあって、鈴木式織機遠州織機をはじめとする織機関係工場もそれぞれ工作機械をはじめ、銃砲の弾丸、飛行機のエンジン部品等の軍需品生産に転換していった。