浜松市立中央図書館/浜松市文化遺産デジタルアーカイブ

浜松市史 三

第三章 町制の施行と浜松町の発展

第三節 近代産業の勃興

第二項 商業

商業会議所

 【二十六年】浜松商業会議所は、明治二十六年四月設立された。これよりさき浜松の経済の発展に関心を持つ有志が六十余名集って浜松商友会という団体を組織したのは明治十五、六年のころであったが、二十三年商業会議所条例が発布され各都市にその設立をみると、浜松でも設立の必要を痛感するにいたった。計画は中村忠七鶴見信平らによって立てられ、ついで浜松実業家の大会において満場一致をもって設立の手続を議決、浜松の経済圏に属する笠井掛塚二俣(ふたまた)・気賀(けが)・金指の五町村へも呼びかけ、その参加のもとに申請書を提出、四月七日に設立認可となった。設立発起人は浜松は二十一名、他の町村からは八名の計二十九名(次表)で、浜松では田町の六名をはじめとし連尺三名・神明三名が多かった。そして七月二十五日会員三十名(有権者一二八名、浜松町会員二〇名)を選出した。初代会頭鶴見信平、副会頭中村忠七であった。
 
(表)浜松商業会議所設立発起人
明治26年3月
町村名職業氏名
浜松町利銀行役員気賀敬太郎
伝馬会社取締役鶴見信平
〃肴酒造業間淵亀太郎
〃神明太物商今泉小兵衛
〃利銀行役員平野又十郎
〃肴紙商河合徳平
〃連尺紙商近藤周造
〃〃薬種商木村庫太郎
〃〃鉄物商中村惣太郎
〃神明洋物商磯部忠三郎
〃板屋紙商渥美久四郎
〃田塗物米穀商市川安平
〃〃油商安川儀平
〃〃下駄類商中村弥八
〃〃鉄物商田中五郎七
〃〃呉服商小野江善八
〃神明洋物商勝田忠治
〃成子酒造業田畑庄吉
〃〃醤油製造業鈴木幸作
〃田洋物小間物商中村藤吉
後道米穀商内山嘉吉
気賀町銀行役員気賀半十郎
畳表気賀鷹四郎
金指畳表中村利平治
醤油製造業鈴木八平
掛塚村掛塚材木商林 文吉
白羽材木商松下文治郎
笠井町米穀商池田為吉
洋物商山下重平

(『浜松商工会議所六十年史』)