浜松市立中央図書館/浜松市文化遺産デジタルアーカイブ

浜松市史 三

第三章 町制の施行と浜松町の発展

第三節 近代産業の勃興

第一項 金融機関

普通銀行

 【十八年】西遠銀行は、西遠商会が物品の売買の商法をやめ明治十八年二月に普通銀行として発足したもので、浜松伝馬町四三番地に在ることは変りなかった。【平野又十郎】資本金は十万円、初代頭取は平野又十郎(嘉永六年十二月掛塚村林家に生れる、貴布祢村平野氏へ養子、同心遠慮講を作る、昭和三年三月没、七十六歳)であった。東海道線開通以後経営も順調に掛塚支店を合わせ、三十二年には資本金も五十万円に増資した。そして大正期に入ると浜松の代表的金融機関の一つとなった。大正三年三月に新築した本店(戦災焼失)の三階の洋風建築は人の目をそばだたしめ、市内に東(馬込)・南(菅原)、郡部に新居鷲津中野町掛塚中泉二俣横須賀・二川の支店を有し、九年六月には資産銀行とともに遠州銀行(大正九年三月設立)に合併して、名実ともに西遠地方の財界に雄飛するにいたった。また名切牛太郎飯田の人。又十郎をよく助けた。