近代編
第二章 近代浜松の基礎
第一節 浜松県から静岡県へ
第五項 浜松県の地租改正
市街地・社寺地・林野の土地処分と改租
御料地箇所は敷知・長上両郡で八百八十八か所で、反別七千九百六十七反、三方原が中心であった。【御料局】御料地を管理する御料局静岡支庁浜松出張所は浜松町高にあった。これは最初は三方原出張所として長上郡平貴村(ひらきむら)平口(現浜北市)に置かれたが、二十五年敷知郡曳馬村一本杉(現在当市萩丘)に移して二十九年七月御料局静岡支庁浜松出張所と改称、同年十一月浜松町大字紺屋の善正寺に移し、翌三十年高に庁舎を新築して移ったものである。【林野局】のちに帝室林野局と改称されたが、浜松市・浜名郡・磐田郡の一部を管理することとなり、大正十年静岡支局が廃せられると帝室林野局名古屋支局浜松出張所となった。現在の浜松営林署(昭和二十九年、浜松市和地山)はその後身である。
前頁表は遠江国地租改正の最終的な成果を示す一例として浜松市伊佐見地区の場合をあげたものである。 伊佐見村地目反別地価等一覧表 明治23年12月末現在
(『伊佐見村沿革誌』) |