浜松市立中央図書館/浜松市文化遺産デジタルアーカイブ

浜松市史 三

近代編

第二章 近代浜松の基礎

第一節 浜松県から静岡県へ

第二項 浜松県

浜松県と浜松

 【六年二月 三大区 八十二小区】明治六年二月には管下八十二区を小区とし、更に三大区を置いて浜松・見附・懸川集会所の名称を廃止して大区扱所とした。支配地域は第一仮集会所の地域を第一大区、第二仮集会所の地域を第二大区、第三仮集会所の地域を第三大区とし、小区は各大区ごとに一連番号を付して呼ぶことにした。なお小区の所属町村については一部の変更が数回行なわれた(一五・一六頁図・表参照、詳しくは『浜松市史史料編六』の折込「遠江国図」参照)。
 
【大区長 小区長 戸長】そして各大区に大区長一名、同副長二名を任命し、従来の各区戸長副を廃止して各小区に小区長一名副区長一名をおいた(一四頁の表は『浜松県官員録』明治六年五月現在の大区長および同副長と第一大区の小区長および同副長の表である)。同年四月五日従来各町村にあった名主・組頭を廃して、村高五百石に戸長二名を目安に、又市街および士族居住地では戸数三百戸毎に戸長一名を置くこととし、人選書を差出させて、それぞれ任命した。当時浜松宿の戸長副戸長は何名であったか不明であるが、明治七年四月「浜松宿大火罹災救助慰労」(『明治初期静岡県史料第四巻』)によると、戸長矢部清之近藤弥市河野勘次郎斎藤信十郎草野宗親、副戸長伊藤脩忠波多野敬通松木宥現である。
 また明治八年二月「浜松番人屯所建築費寄附」には副戸長山下兵次郎木村左一郎乗松宗吉和田義正林勝昌小浜禄、戸長林松太郎森賢三郎磯部重三郎伊東善平小野江忠平島誠一郎市川八十吉長沢寛次郎伊東晴周伊藤脩忠草野宗親とある。
 明治七年二月二十七日、大区長・副区長を廃止して、従来大区役所のあった小区役所にその大区中布達類の分配事務を取扱わせることにした(明治七年から八年にかけて小区の区長および戸長の事務をとっていた所をそれぞれ小区役所・戸長役所といった)。

二十一小区長辞令

明治6年5月 浜松県第一大区の区長 副長と小区長副長一覧
第一大区長 堀口勘蔵
同副長    気賀半十郎
         杉浦彦惣
区名区名同副長
1小区三好長五木村平吉
2小区中村録郎江馬源七郎
3小区竹山梅七郎鈴木六郎
4小区金原明善伊東平六
5小区曽布川善五郎中津川文太郎
6小区大石孫平引馬保蔵
7小区山内六郎治松本八重吉
8小区小野田松一郎竹村又一郎
9小区宮崎陳平那須田又七
10小区小菅正義岸九郎次
11小区山本敏鋒木下権十郎
12小区中根正敬菅沼八郎
13小区山本音蔵柏木友三郎
14小区中村伊十郎山田喜平
15小区野沢又平山本宗太郎
16小区戸倉能喬竹田勘七郎
17小区古橋庄九郎新村善六
18小区新村八郎桑田藤吉
19小区馬渕金吾中村重三郎
20小区稲垣伝八郎池谷喜太郎
21小区間宮鉄次郎原良平
22小区坂本善久郎内山健蔵
23小区山岡弘祖大谷弥平
24小区大石喜三郎清水庄太郎
25小区伊藤多平治竹内弥治平
26小区平野又十郎小野鍵蔵
27小区近藤正敏小杉藤一郎
28小区山本重三郎橋本権平治

参考 第二大区長 山岡景連 同副長 青山徹 熊谷三郎馬 第三大区長 岡田清直 同副長 本間賢蔵
(『浜松県官員録』)

第一大区三十二小区概念図(明治8年6月)