中津川市/古文献アーカイブ

中津川市史 中巻Ⅱ

第五編 近世(二) -関ヶ原戦から明治維新まで-

第八章 寺社

第二節 寺院

三 苗木領の寺院

雲林寺の寺法系統は妙心寺派であるが、さらに細別すれば同派の中でも竜泉門下の春江派に属するものである。今その系統を図示すると
         春江派 美濃 梅竜寺寺統
 妙心竜泉派   景堂派 京都 妙心大心院寺統
         柏庭派 三河 三玄寺寺統
 当時恵那郡には竜泉一派が古くから伝えられていた。景堂派は岩村遠山氏の請によって明叔希庵の大円寺再興となり岩村地方に流布し、柏庭派は明智遠山氏によって明智地方に伝わった。一方春江派は、苗木遠山氏によって一派を形成した。このようにして東濃では妙心寺派が一大勢力をなした。
 やがて一秀和尚によって業を受けた者達が、領内の各村に寺を開いたり、中には以前創立された寺院でも改宗するなどして、後年には一派だけで領内一八か寺院を数えるほど、東濃でも屈指の一派を形成した。今その一派の寺院をみると次のようである。
 苗木 雲林寺  寺中(雲林寺) 正岳院  同(雲林寺) 壽昌院  福岡 片岡寺
 高山 岩松寺  坂下     長昌寺  下野   ○法界寺  付知○宗敦寺  蛭川 宝林寺  中野方 心観寺
 姫栗 長増寺  河合     龍現寺  飯地    洞泉寺  赤河 昌寿寺  切井 龍気寺  神土 常楽寺
 大沢 蟠龍寺  佐見    ○大蔵寺           (寺内上の○は苗木領外を示す。)

Ⅷ-34 雲林寺派寺院分布図