中津川市/古文献アーカイブ

中津川市史 中巻Ⅱ

第五編 近世(二) -関ヶ原戦から明治維新まで-

第八章 寺社

第二節 寺院

二 近世の寺院

阿木(阿木一〇一番地の一)に在って賀雲山萬嶽寺と称する。曹洞宗に属し、本尊として聖観世音菩薩(昭和五九年五月二三日市指定文化財)をまつる。元和年中観室察公首座開基と伝えるが、その後荒廃甚だしく詳細は不明。慶安三年(一六五〇)岩村町盛巌寺六世在天散龍を勧請開山として建立された。同和尚を中興開山とし、盛巌寺の末寺として今に至っている。元禄五年(一六九二)火災により焼失、再建立の年月は記録にないが、同寺に大般若経六百巻が保有されており、その奥書に元禄六年の年号と、了儀和尚の名があり堂宇焼失そして再建との関係をうかがわせる。なお山門は文化年間(一八〇四~一七) に建てられたものである。
 観音堂に馬頭観世音を祀る(昭和四二年一二月二〇日県指定重要文化財)が、この観音はもと龍泉寺の本尊仏であったといい、先々代大牛和尚の代に或る法印から預かったものという。
 現在の梵鐘は昭和二七年に再鋳されたものである。鐘楼堂は昭和五一年に再建された。
 毎年四月六日には馬頭観音と豊川咤枳尼天の例祭が執行される。
 慶安以降の歴代住職
 在天散龍 機外智鑑 海印智誓 月桂愚耕 道屋了儀 澤堂泰悤 天巖良平 光國古天 黙湛義然 單提普傳
 察瞳古班 物外大光 湛瑞鸑門 異輪䄧格 大洞金牛 皆穩全孝 雄山丹成 高山壽賢 佛海大牛 洞仙大静
 大鳳卓雄 雲涯等司(現住)

Ⅷ-30 阿木 萬嶽寺