中津川市/古文献アーカイブ

中津川市史 中巻Ⅱ

第五編 近世(二) -関ヶ原戦から明治維新まで-

第八章 寺社

第二節 寺院

一 中世の廃寺

 願成寺(天台宗)は千旦林八幡神社の別当寺院であった。この他に、普門院、大善院、玉円坊、下ノ坊、仙福院、妙音庵、長善庵、政所の諸坊があったと「御坂越記」に記されている。大善院跡は現在の田中裏の薬師堂付近と言われ、普門院跡に十王堂が建っていたことを、寺社書上げが記録している。この付近を含め広範囲にわたり、鎌倉、室町期の白瓷系陶器(山茶碗)の破片が採集される(前節中世の神社参照)。また、五輪塔、宝篋印塔も各所に見られ、八幡神社より距離はあるが西垣外遺跡からは、中世の住居跡が発掘され関係遺物も出土している。