中津川市/古文献アーカイブ

中津川市史 中巻Ⅱ

第五編 近世(二) -関ヶ原戦から明治維新まで-

第六章 宿・交通

第二節 中津川宿

六 休泊

(三) 本陣の収入(休泊料)

 中津川宿本陣の収入は、有力な高持百姓・地主としての農業収入、兼務する中津川宿問屋の給米などもあるが、ここでは本陣に休泊した者が本陣に支払う、さまぎまな形の休泊料についてまとめてみる。「御休泊留記」によって文政一一年(一八二八)の中津川宿本陣の休泊と収入の状況をまとめると次のようである。

Ⅵ-98  中津川本陣の休泊と収入の状況(文政一一年)

 以上のようであるが、表から先ずわかることとして、次の四点があげられる。
 (1) 文政一一年(一八二八)の休泊者のある期間は三月~一一月で、特に多いのは四、五月。
 (2) 本陣の休泊者は当然のことであるが幕府役人と諸大名家臣が大部分で計二四名である。
 (3) 文政一一年における最大休泊者数は四月二八日の「播州明石 松平氏の隠居遺骸」で三五名である。
 (4) 本陣休泊者は休泊(一泊)、昼休、小休の三つに分けることができる。中津川宿本陣の場合は休泊が多い。