中津川市/古文献アーカイブ

中津川市史 中巻Ⅱ

第五編 近世(二) -関ヶ原戦から明治維新まで-

第五章 林業

第二節 山論

二 保古山をめぐる山論

保古山(標高九六九m)と胞山県立自然公園展望台付近(標高約九三五m)の間は直線で約二一〇〇mあるが、これが根の上高原である。
 保古の湖、根の上湖の両人工湖をはじめとして、キャンプ場、山の家などがある休養、レクリエーション地区として、開発されている。この山系は断層によって形成されたもので、北側(手賀野、千旦林、茄子川、それに恵那市東野地区)は、標高九〇〇mぐらいから、六〇〇m余までが、標高差のある断層崖で、急崖を形成し、その下方は広い扇状地形となって展開し、扇状地形特有の散居村風景となっている。
 根の上山系の東側は、中津川によって、西側は飯沼川によって断層山系が切られて、両側とも急崖となっている。特に中津川へ落ちる急崖は標高差が大きい。
 根の上山系の続きになる龍泉寺山一帯から、川上方面には前沢川、恵那市東野方面へ小野川が急流となって流下しているが、この龍泉寺山一帯の鞍部より阿木方面は、北側の断層崖と異なって、扇状地形で広岡から阿木本郷へ下っている。