中津川市/古文献アーカイブ

中津川市史 中巻Ⅱ

第五編 近世(二) -関ヶ原戦から明治維新まで-

第五章 林業

第一節 林政と林業経営

一 初期の林業

中津川の林政・林業といっても、各領主の山林の支配制度と林業経営により異なるところで、一概には語ることができない。大別してみると、尾張領と苗木領・岩村領の三領による、それぞれのちがいによるところである。なかでも尾張領については、湯舟沢山を含む木曽山を中心とした同領の山林支配・林業経営と、同領内でも山村氏ら木曽衆の支配する中津川を中心とした土地での林業経営とは、事情が異なっていたと考えられる。
 今、中津川の林政・林業をとりあげるにあたって、地方史料の裏付け、従来からの研究成果等で把握できるところは、木曽に属していた湯舟沢村である。その他の大名領については断片的な史料しかないので、以上のような条件や事実を考えながら、中津川の林政・林業をとりあげていきたい。