高山市図書館/高山城下町・飛騨国絵図・高山市史街道編

高山市史 街道編 上

第一章 飛騨の街道を行く

第一節 江戸時代の街道を行く

(3)江戸街道その2(薮原)

②街道沿いにのこる見所

(キ)『朝日村史 全』が紹介する史跡等(昭和三十一年)*一部現代語訳に修正

 永正の頃、東(或は東藤)相模守、甲斐守父子がこの山に城を築いて住んでいたが、同十六年、三木直頼のために落されたと伝え、山上には五~八×四〇間程の平地がある。その周囲を一段低く壕が囲んでいる。字前平といい、今は雑木林になっているが、眺望がよく、しかも前面は嶮岨で、堅固な城であったであろうと想像される。北麓に甲・小谷(こだに)の産土神白山神社がある。
 その昔東氏の遠祖上総介廣常が上総国一之宮へ甲を献納した故事にならい、相模守が氏神社へ甲を納めたことにより、甲の神社と称したのが遂に地名となったか(『斐太後風土記』)ともいっているが、この山の形がまた兜に似ている。

1-1-(3)-18 甲城