高山市図書館/高山城下町・飛騨国絵図・高山市史街道編

高山市史 街道編 上

第一章 飛騨の街道を行く

第一節 江戸時代の街道を行く

(2)江戸街道その1(木曽福島)

②街道沿いにのこる見所

(タ)権兵衛峠(塩尻市奈良井、上伊那郡南箕輪村ほか)

 その昔、当時木曽谷は水田が少なく遠くから時間と費用をかけて運ばなければならなかった。
 木曽に住む古畑権兵衛は、山を隔てた米所の伊那から最短で運ぶことを考え、幾多の難工事の末、馬の通れる峠道に改修を行った。以来この峠を誰言うともなく「権兵衛峠」と言うようになったという。この権兵衛峠は「米の道」とも言われ、伊那から米、木曽から漆器などが運ばれ、多い日には千頭もの牛馬が往来し重要な通商路として栄えた。
 峠は冬期に通行止めとなっていたが、トンネルが平成十八年に開通してから季節を問わず通行できるようになった。権兵衛トンネルは四四六七メートル。