NPO長野県図書館等協働機構 信州地域史料アーカイブ

7.教育、人物・伝記

■岐蘇林友 第十九號 [翻刻・ルビ・注記] 

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          芋 井 史 生
待ちに待ちたる本校修学旅行も愈々(いよいよ)来る(5月)23日出発と決定。
3学年生は恒例の通り関東方面なり。江畑校長及河野教諭引率の下に名古屋を経て浜松に1泊し、三方ヶ原森林及楽器会社等を視察して静岡に泊し、翌朝一番列車にて発し、鎌倉を経て横須賀に着し鎮守府(ちんじゅふ:注55)を視察して東京に入り、農科大学(注56)・砲兵工廠(ほうへいこうしょう:注57)及目黒林業試験所を視察し、滞在する事3、4日にして日光に向ひ、中禅寺よりタセ峠を越え、足尾間藤を経て足尾に入り、本山の工場及び銀峯小滝を視察して磯部に出で、翌日妙義山に登り、横川駅より汽車にて軽井沢に入り1泊し、都合約2週間の日程にて帰校する予定なり。
2学年生は新家、小松両教諭に引率せられ、名古屋を経て奈良に1泊。山陵(さんりょう:天皇などの墓所)を拝して桜井・大滝等に各1泊し、多武の峰・実業学校及び大滝吉野の森林(注58)を視察して下市に入り、翌日農林学校を視察して五條より汽車にて高野口に入る。翌日高野山に参拝、次で九度山官行伐木所を視察し、粉川より汽車にて和歌山に至り、和歌山より大坂に入り、造幣局・其他各工場を視察し西京に人る。杉林・竹林等を視察し滞在する事2日。再び名古屋に戻り1泊して帰校する予定なり。