NPO長野県図書館等協働機構 信州地域史料アーカイブ

7.教育、人物・伝記

■木曾山林学校要覧 [翻刻・ルビ・注記] 

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入学に関して学則第14条以下第16条に依る。尚其手続に就きては第17条の入学願書・履歴書及身体検査書を毎年3月25日迄に差出すべし。然れども重複を厭(いと)はず、須要(すよう:大切なこと)事項を挙ぐれば、
資格
1.年齢満14年以上の男子にして高等小学校卒業若くは中学校第2学年以上修業又は之と同等以上の学力を有する者
2.身体健全にして規定の学科を修むるに耐ふる者
3.品行方正にして林業に従事せんとする志望確実なる者
4.在学中学資を弁じ得るもの
入学志望者にして以上の資格を具(そな)ふる者は無試験入学を許可し、第一項末段同等以上の学力を有する者に就ては学力の試験を行ふ。若し入学志望者が募集人員に超過するときは応募者全体に就て学力の試験検定を行ふ。入学志望者の学力検定は高等小学校卒業程度に於て国語、算術、地理、日本歴史、理科に就て試験をなす。
 
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又願書差出期限たる3月25日に尚在学中にして、3月末までに卒業若しくは修業の見込みあるものは、其旨を記載せし当該学校長の証明書を願書に添付し差出すべし。
更に資格に就きて説明すれば、年齢に就ては最低あれども最高限なし。又体格強健にして充分実地労働に堪へ得る者たらざる可からず。外国にては森林学校に入学する資格の必要条件として、入学前に実地林業に従事したる者、若(もし)くは森林行政事務に鞅掌(おうしょう:いそがしく働いてひまがないこと)したる者等極めて厳重なる規程あり。
我校にては此点に最も重きを置きつゝあれば、志望者の父兄は宜しく子弟の性能を究め、半途退学の如きは勿論、卒業後に於ても家業の都合等により決して他の方向に転ずる等の事なき様深慮ありたき者なり。
入学試験場  選抜試験は本県管内各郡市役所に於て、又他府県及び本校所在地在住の者は本校に於て執行す。前者の場合には入学願書提出の際、試験地を記したる届書を入学願書に添付すべし。
試験期日  試験は毎年4月6日午前9時より前記の学科に就きて執行するものなれば、当日定刻前に洋服若くは袴着用、筆硯・鉛筆・小刀・用紙等必要品を携帯して出頭すべし。
定員  修業年限は3ヶ年にして、毎学年4月1日を以て始まる。定員は150名を限り、年々約50名を募集す。而して新入学生に対しては4月15日始業式を行ふ。
 
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