NPO長野県図書館等協働機構 信州地域史料アーカイブ

7.教育、人物・伝記

■幕末の先覚者赤松小三郎と実母宛書簡 [現代訳] 

 
芦田のお母様  小三郎
(実家芦田家の母宛の手紙。小三郎は嘉永7年(1854)上田藩士赤松弘の養子となった。)
 
一筆啓上申し上げます。
段々暑くなってまいりましたが、皆様にはご無事でお過ごしのこととお喜び申し上げます。
(実父芦田勘兵衛は慶応2年(1866)4月に亡くなり、その葬儀の)その後はきっと一日が長く感じながら日々を過ごしていらっしゃることと思います。
私は(上田からの帰路)道中無事に4日目に江戸に到着し、その後も健康に暮らしていますのでご安心ください。
(兄柔太郎はこのとき江戸へ出仕したものか)兄上様もご出発になったそうで、後は(女手だけになり)きっとお困りのことと心配しております。
(亡父の)四十九日には仏前にお菓子をお供えしたいのですが、暑い季節になり(ものが悪くなりやすいので)心配です。とても些少ですが一朱(1朱=1両の十六分の一)を同封しますので代わりにお菓子を買ってお供えしていただきますようお願いします。
用件のみざっと申し上げました。
(「あらあらかしこ」は女性の手紙の末尾に書いたあいさつことば)
 
五月二十八日(慶応2年)   小三郎
母上様
 
なお、暑さにご用心なされますようお願いします。
姉上様へよろしくお伝えください。
出立の際にはお見送りしていただき、お餞別もいただき誠にありがとうございました。
                                   かしこ