NPO長野県図書館等協働機構 信州地域史料アーカイブ

4.地域の記録

■真田氏関係資料 パスファインダー&目次検索 7. 立川文庫、真田十勇士、小説等について調べる 

 ◇立川(たつかわ・たちかわ)文庫は明治44年に大阪の立川文明堂から創刊された。その内容は講談や戦記、史伝等が主になり、その執筆者は講談師の玉田玉秀斎とその家族たちであった。玉秀斎らは当時一世を風靡していた講談の速記本(書き講談)を出版していたが、次第に講談師の手を経ない創作講談を出版するようになっていった。200篇あまり刊行したが、中でも猿飛佐助、霧隠才蔵などの忍者者ものが大ヒットし、後々の大衆文学や時代劇に大きな影響を与えたといわれる。
 ◇初期の立川文庫の代表作は『智謀 真田幸村』であったが、その内容は講談の『難波戦記』そのままであった。軍記もの『難波戦記』の成立は大坂夏の陣から間もない寛文12年といわれる。その後、元禄期になると実録『真田三代記』が書かれた。この両者が真田幸村を大坂の陣の英雄として描いていた。明治なってこれらの物語は講談となり人気があったが、立川文庫により庶民の血を大いに沸かせた。『真田三勇士忍術名人猿飛佐助』は、大正3年の発行、立川文庫40冊目であったが、これが爆発的な売れ行きを示し忍者ブームを引き起こしたといわれる。
 しかし、著者の名前は出ることはなく、大概は雪花山人(せっかさんじん)とか野花山人(のかさんじん)という架空の名が記されていた。(出典『真田一族外伝』等)立川文庫は大正8年に玉秀斎の死によって終焉を迎えた。
 なお、『真田三代記』の「真田7人の影武者の事」には、7人の名前が挙げられている。立川文庫の真田家豪傑が三勇士から始まって七勇士になり、やがて十勇士となって勢ぞろいすることになる。
 
『難波戦記』物語日本史大系第11巻 早稲田大学出版部/編輯 東京:早稲田大学出版部 1928年
 <所蔵館>エコール 南信州図書館ネットワーク
『真田三代記』森 仙吉/著 鶴聲社 1886年
『真田三代記』土橋 治重/著 教育社 1982年
『真田三代記』矢代 和夫/著 勉誠社 1996年
『川柳 真田三代記』飯島 花月/著 柳書刊行会 1931年
 以上<所蔵館> 県立長野図書館 長野市立図書館 エコール 須坂市立図書館 千曲市立図書館等 
『立川文庫・智謀 真田幸村』東京:人物往来社 1968年
 <所蔵館>エコール
『真田三勇士 忍術名人 猿飛佐助』雪花 山人/著 立川文明堂 1914年
『名著複刻日本児童文学館 第1集〔6〕』 雪花 山人著 東京:ほるぷ出版 1978年
 以上<所蔵館>エコール 長野市立図書館 
『真田三勇士 由利鎌之助』
『真田三勇士 忍術名人 霧隠才蔵』
 以上<所蔵館>上田情報ライブラリー