NPO長野県図書館等協働機構 信州地域史料アーカイブ

2.紀行文・道中記、地誌

■二十四輩順拝図会 巻之五 信濃之部・上野之部 [解説] 

 『二十四輩順拝図会』の著者了貞は、河内の国専教寺(大阪府守口市)の僧でした。絵師は大坂の浮世絵師、竹原春泉斎清秀です。春泉斎は名所図会の絵を多く手掛けた春朝斎の子で、他に『東海道名所図会』の絵や、読本の絵なども描いています。
  
信濃の部
 越後から信濃に入り、戸隠山、明専寺、平出の藤兵衛宅、善光寺、堂照坊、西厳寺、長命寺、芝阿弥陀堂、本誓寺、康楽寺、正行寺、長称寺、宮川神社を、絵を交えて紹介しています。その間には、野尻湖、川中島、姨捨山、浅間山、諏訪湖といった、一般的な名所の紹介もしています。
 善光寺では、「善光寺朝参りの図」が貴重です。お朝事に集まった人々が描かれています。当時は本堂内で夜間の参籠(お籠り・お通夜)が行われていて、本堂内で夜を明かした人々は引き続いてお朝事に参加しました。左上に「ゆふれい絵馬」が掲げられていて、見上げている人がいます。これは『信州善光寺御堂額之写』にも取り上げられた有名な絵馬で、「幽霊の絵馬」として現在は善光寺史料館に展示されています。