石川県立図書館/大型絵図・石川県史

大型絵図

2 町絵図

寛文7年1枚 501cm×560cm
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寛文七年金沢図
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加賀藩による本格的な測量に基づいた城下町図の作成は、正保年間(1644~48)に幕府に提出を命じられてからとされており、その後加賀藩普請会所において万治3年(1660)、寛文7年(1667)、延宝年間(1673~81)の城下町金沢の景観を描く大型絵図が作成された。本絵図はこのうち寛文7年成立のもので、万治3年図は確認されていないため、現存する巨大城下図のうち最古のものとなる。縮尺は1間を1分で表した分間図(1/600)で、測量線のような朱線が引かれていることから、測量に基づいて作成されたと考えられている。絵図端の凡例注記から万治3年から寛文7年10月までに生じた屋敷地の変化の調査をもとに改定した絵図であることがわかり、主から城下に拝領地を得た人々の屋敷位置を明確に示すために作成されたものと考えられている。石川県指定文化財。


 

翻刻文
一、御城之堀青ク色取申候、惣構之土居ハろくせうぬりニ仕候事
一、才川・浅野川并所々屋敷之水道、其外町廻リ水ため何も青ク色取申候事
一、所々道筋黄ニ色取申候事
一、小松より引越并金沢者之下屋敷先規絵図之表直シ申候事
    但此絵図最前子ノ十月切ニ仕置候処、其より未相渡候屋敷之分、重而相改、寛文七年十月迄所々渡替人々屋敷書記申候
一、御家中下屋敷・散地御座候分相紋仕候事
 一、松の葉      本多安房下屋敷相紋
 一、茶の葉      長九郎左衛門下屋敷相紋
 一、鷹の羽      小幡宮内下屋敷相紋
 一、丸の内十文字   奥村伊予下屋敷相紋
 一、丸の内いろこがた 前田対馬下屋敷相紋
 一、ことぢ      今枝民部下屋敷相紋
 一、すあま      奥村因幡下屋敷相紋
 一、せいめいが判   津田内蔵助下屋敷相紋
 一、うさぎ      前田丹後下屋敷相紋
 一、三つきつかう   村井藤十郎下屋敷相紋
 一、篠の葉      成瀬内蔵助下屋敷相紋
 一、花わちかへ    前田平太夫下屋敷相紋
 一、石たゝみ     前田主膳下屋敷相紋
 一、えぼし      岡嶋備中下屋敷相紋
 一、いてうの葉    前田又勝下屋敷相紋
 一、わりひし     笹原織部下屋敷相紋
 一、かたばみ     中川八郎右衛門下屋敷相紋
 一、いろこがた    永原下屋敷相紋
 一、もつかう     青山将監下屋敷相紋
 一、矢        伴八矢下屋敷相紋
 一、たゝみ扇     津田源右衛門下屋敷相紋
 一、四つめゆひ    松平玄番下屋敷相紋
 一、釘貫       寺西若狭下屋敷相紋
 一、菊の花      西尾与三右衛門下屋敷相紋
 一、地扇       不破彦三下屋敷相紋
 一、梅のはな     生駒内膳下屋敷相紋
 一、ちやせん     那古屋蔵人下屋敷相紋
 一、船のかひ     岡嶋内膳下屋敷相紋
 一、つたの葉     大音主馬下屋敷相紋
 一、わちかへ     深美縫殿助下屋敷相紋
            横山左衛門
 一、蝶        横山右近 下屋敷相紋
            横山外記
 一、ひやうたん    竹田五郎左衛門下屋敷相紋
 一、かざくるま    山崎兵部下屋敷相紋
 一、よき       前田権之助下屋敷相紋