石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第六章 經濟交通

第一節 貨幣

明治四年七月金澤縣は、七月十五日の大藏省布達に基づき、同月十四日に於ける金澤小松所口高岡・魚津の相場を平均して、金一兩(一圓)に付錢札十九貫七百文の相場なることを決定し、大聖寺縣も同じく金一兩を錢札二十四貫文と定め、追つて新貨と引換へらるべきことを公示せり。次いで太政官は更に十二月十九日同一の趣旨を布達したりしが、此等の地方に於いては何れも法令に準據せず、民間任意の價格により錢札を使用せしを以て、五年八月石川縣は、元金澤藩大聖寺藩新貨比較通解と題したる册子を印行頒布して普く之を知らしめ、六年五月に至りて新貨との引換を開始し、舊藩札通用を六月十日限り停止せり。