石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第六章 經濟交通

第一節 貨幣

寶暦六年銀札停止の後、加賀藩にては幕府製造の金銀貨錢貨とを混用したりしが、前田齊廣の時、文化十一年秋金澤兩替商酒屋宗左衞門升屋次右衞門・森下屋九郎次郎・木屋孫太郎等は、御算用場の認可によりて、銀子預手形を製造發行せしことあり。この手形は、坊間に銀貨少く、商取引の圓滑を缺きしを以て、之が補足を計りたるより起りたるも、次第に民間に通用し、亦之が運上を徴するに至れり。