石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第六章 經濟交通

第一節 貨幣

金貨・銀貨及び錢貨の公定交換比例は、寛文七年幕府發行金銀貨が充實したりし後は、金一兩を六十四匁とし、金一分を十六匁、金一朱を四匁とし、錢貨はその一貫文を金一分又は十六匁に交換す。故に錢四貫文は即ち金一兩に當り、別に金一分を百疋と稱することあるは、錢十文を一疋といひたるより起る。銀貨は、古く丁銀・豆板銀の流通したりし頃には、量目にて秤りしものにして、四十三匁を一枚と呼ぶことあるは、丁銀一枚の量目が四十三匁内外なりしに依る。而して文政以降、加賀藩銀札の發行せられし後何程と稱するは、多く正銀にあらずして、銀札による計算なることを忘るべからず。