石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第六章 經濟交通

第一節 貨幣

錢貨通用に就いては、諸藩多く九十六文を緡に貫きて、百文に通用したりしが、加賀藩に在りてはこの法によらず、實數を充足して使用したりしこと、寶永元年磯一峰の越路紀行に記さるゝを以て知るべし。この事末に至るまで常に同じ。

 凡銅錢其制久矣。古者貫千百皆足。梁武帝時。有破嶺以東。八十爲佰名東錢。江郢以西七十多西錢京師九十爲長錢。歐陽修歸田録云。自五代以來。以七十七百。謂之省百云々。日本國以九十六通用。今加賀俗。不省數全足矣。
  銅錢數足古風存。省佰不庸市井門。一諾楚人如信。青蚨道術可言。
〔越路紀行〕