石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第四節 林業

加賀藩に在りては、林木の保護に關して嚴法を設け、專らその生育繁殖を謀りたるが、是等のことの最も早く文献に見えたるは、慶長元和の交前田利常が令を各地に發して、樹木の伐採を禁止せし時に在り。

      制  札
                          江  沼  郡
                             く た に 村
 右於此山松木・栗木以下きり取事堅令停止、若於此旨輩有之者、則可嚴科者也。
    慶長十八年二月二日                   利      光(利常前名) 在判
〔江沼志稿〕
       ○

 一、(前條略)於七尾城山採材木輩於之者、相改搦取可指上事。
 一、用木之山、傍(榜)示定之内不伐採樣堅可相改、若猥立入もの有之候付而者、搦捕可差上事。
 一、不竹大小伐採候儀堅令停止候。土方分・長九郎左衞門領内より出候分者、可切手次第事。
 右申出趣、若相違候儀有之者、兩人可越度候條、成其意急度可相改者也。
    卯月二十六日(元和元年)                    在     判(利常
      三 輪 藤 兵 衞
      大 井 久 兵 衞
〔慶長以來御定書〕