石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第三節 農業(下)

用水に關する費用は、往時領内一統の高打となしたりしが、郡によりてその費用に多少の差あるを以て、元祿八年一郡限りに徴收し、之を該郡用水の爲に支出することゝせり。葢し此の如くなるときは、郡内の十村百姓等皆自家の普請なるが如く感じ、その費用を節約するの利あるべしとせられたるに因る。用水は年々郡の御扶持人十村より、用水普請すべき箇所を定め、經費を見積りたる帳册を作り、別に百石に付何十匁を徴收せんとの事を稟申し、政作奉行算用場奉行を經て郡奉行に通じ、郡奉行は各十村に命じて上納せしめ、役銀所に保管せしむ。用水を支出する必要ある時は、之を改作奉行に申請す。