石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第三節 農業(下)

一村毎に高・免及び小物成の種類・税額等を記し、藩侯之に捺印して與ふるものを村御印といふ。前田利常改作法を施行するや、明暦二年八月朔日附によりて之を頒ち、寛文十年七月口米の量を異にしたるを以て、同年九月七日附の村御印交換せり。而して加賀藩内に在りても、長氏の舊領たりし鹿島半郡には延寶七年三月十三日附によりて與へ、初め幕府領たりし羽咋郡千路村等は寛政十二年六月十日附とせり。河合録等の諸書には、加賀藩が初めて村御印を頒ちたるを慶安元年に在りと記すれども、今その實證を得る能はず。

村御印 河北郡中條村淺田區藏