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石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第三節 農業(下)

田地割納得定書     鹿島郡一青組町屋村
 一、草高二百二十八石五斗            町  屋  村
  鬮數十本に仕、但一本ニ付二十二石八斗五升宛
  内
  二十二石八斗五升               久  兵  衞
    〆
  二十二石八斗五升               北     助
    〆
 十二石九斗五升                與  三  郎
  六石九斗                   太  四  郎
  二石八斗                   久 右 衞 門
  二斗二升                   六 右 衞 門
    〆二十二石八斗七升
  十二石九斗                  彌     助
  九石二斗六升                 兵     藏
  九斗一升                   五  兵  衞
    〆二十三石七升
  十一石四升                  兵  四  郎
  十石四升                   兵     衞
  二石五斗一升                 半 左 衞 門
    〆二十三石五斗九升
  十一石七斗一升                與 四 兵 衞
  五 石                    權  次  郎
  三 石                    兵  次  郎
  二石五斗一升               久     助
    〆二十二石二斗二升
 七石六斗五升                 北     助
  六石七斗                   政 右 衞 門
  六石六斗四升                 又  次  郎
  一石二斗一升                 久  兵  衞
  四斗一升                   次  郎  八
    〆二十二石六斗一升
  四石八斗二升                 彌     六
  一斗二升                   小     高
  八 石             漏 仁 村  三  四  郎
  七 石             同   村  五 左 衞 門
  三 石             同   村  豐  次  郎
    〆二十二石九斗四升
  二十二石八斗五升        盤若野村   四郎右衞門  
    〆
  七石一斗五升                 同     人
  七 石             滿 仁 村  七  兵  衞
  五 石             同   村  太郎右衞門  
  三 石             同   村  宇  兵  衞
   〆二十二石一斗五升
  〆二百二十八石五斗
 一、竿長先規之通り、二間六寸竿を以て打立可申事。
 一、高一石卸立米九斗四升に御座候得共、享和年中御仕法に付引米一斗四升宛引下げ來り候通、此度茂村方一統示談之上、高一石に付取立米八斗宛に相立可申事。
 一、苗代引地之分は、今般譯(分)而被仰渡之儀有之候に付、人家近き鬮地に不紛、苗代に可相成ヶ所取極、一石高に付歩數十八歩宛引、其餘堅く引地仕間敷候事。
 一、請作人に茂、作田に應じ、苗代不指支樣爲致可申定之事。
 一、御田地割初之儀は、苗代引田より割可申事。
 一、御田地割年限相立、地味高下可之候間、前廉其坪々不同之分位付仕、乃至四合五勺歩之所は四合二勺歩に仕、五合歩之所は五合二勺歩に仕候而、就惣歩打立候上、坪々合盛村中一統得与示談之上精誠見圖り、先年卸立米に少々宛不同有之候はゞ、平均に可仕候。惣而合盛圖り方之儀は、鬮親打寄少茂不同無之樣、順道に相成候樣可仕事。
 一、鬮親番割、場所により地味釣合不申ヶ所は、込歩を以相辨じ、成限り其坪々に而割合可申事。
 一、地組之儀者、肝煎・組合頭並に鬮親立合、少茂不同無之樣相極之上取極可申事。
 一、小高持之儀者、居屋敷之外、田畑は所々に切歩に而茂相渡難く候間、一斗高以下は、鬮親より米指引を以て其高に當る卸立米相渡可申事。
 一、居屋敷之儀者、惣歩打立候上、一石高に付十二歩宛。自分居形(ヰガタ)に不足之分は、外屋敷割に取詰都合いたし、又居形之内過歩之人々は、五十歩迄は合盛二合宛にいたし、惣米に切出し、惣村高に割符仕、且又五十歩より以上の過歩は、誰々持高當り之内抱屋敷与可仕候。尤此末野畑等に家建候ば、合盛古屋敷同樣にいたし、間米(アヒマイ)之分は村方惣米え出し可申事。
 一、領境之儀は、前廉境村之役人罷出立會之上境杭打置、居屋敷割等都而打立之節申分無之樣可仕事。
 一、杭打人足毎日三人宛、鬮親より番繰に指出し、其餘役人より指圖無之無用之人足差出し申間敷事。
 一、領境杭栗木長さ四尺宛、田地境杭は三尺宛、畠境杭は二尺宛。尤境杭等に手差仕、不正之族於之者、夫々相糺急度御詮議を受可申事。
 一、所々端割之分は、御田地打揚候上歩數相極、其坪々之合盛に應じ、米目に圖立、惣地に仕可申候得共、成限り鬮地に割り、紛敷地元無之樣可仕事。
 一、畦立之儀は最初下畦(シタウネ)より一株宛取可申候。尤横畦儀は貧著に及不申事。
 一、畦並道等けづりそぎ不相成。鎌に而草苅候儀は格別之事。
 一、江道立替之儀は、村役人並に鬮親示談之上無據分迄立替、惣村人足高割を以可仕候事。但兼而組御裁許え御斷申上、御見分之上取極置可申事。
 一、在所本道之儀は一間一分宛之幅に相定、並に耕作田道或は畑道之儀は四尺宛之幅に建置可申事。
 一、苗代引地並居屋敷割等之節、人々勝手を構、申分ヶ間敷儀故障等出來候節は、算用者曁村役人中差圖を受順道に可仕事。
 一、居屋敷におゐて田畑之蔭障に相成ヶ所は、以來植木仕間敷候。右屋敷之儀は、双方申談納得之上、植木仕候儀は格別之事。
 一、田畑之蔭伐之儀は、田畑共二間宛伐取可申定之事。
 一、御田地割之上大躰元小作に、親作・小作納得之上請卸之儀、村役人差加り今般被仰渡之御仕法通り可仕事。
 一、先年出作田卸請共相調理置、當年請卸之見境に仕可申事。
 一、御田地割相濟候上、鬮地等若算違有之、翌年二月迄に申斷候はゞ、隣田等相調理、彌相違無之候はゞ、百歩に付三歩以上不足之儀は、惣地之歩を以て相渡し、百歩に付三歩以下は貧著に及不申事。
 一、御田地割算用者、村同士並ニ近付之者相雇不申、以來誓詞仕候繩張人相雇可申分被仰渡之通り相守可申事。
 一、算用者          池 崎 村   六 右 衞 門
  但、料金一日に三匁宛、賄方鬮親廻り番に可仕事。
 一、野帳付          同       又     助
  但、料金一日に二匁五分宛、賄方右同斷。
 一、竿取人          同       嘉  兵  衞
  但、料金一日に一匁五分宛、賄方同斷。
 一、竿先麻木差        同       藤 左 衞 門
  但、料金一日に一匁二分宛、賄方同斷。
 一、合帳付          村方鬮親より廻り番
 一、御田地割中人足賃一人に付百文宛之事。
 一、野帳・合帳共、其日限り算用者え預け置、御田地割相濟候上、肝煎・組合頭・鬮親立會封印付肝煎方え預置、後年申分等有之野帳見請度儀申斷候はゞ、其品承り鬮親立會開封仕、相辨じ候上元成に封印付預置可申事。 附、百姓中之内、自分勝手に帳付る者有之候共、於以後に、村帳二册之外本文に取用ひ不申候事。
 一、御田地割中誰々に不寄自分勝手を構、定之外不筋之儀を申募り候者有之におゐては、御斷申上御詮議を受可申事。
 一、以來御田地割二十年目に願上可申候得共、若御田地甲乙出來仕候はゞ、二十ヶ年に滿不申共、村中示談納得之上は願上可申候事。
 右私共在所、文化十三年御田地割仕候處、近來洪水に而水掘・土居崩・砂入等に、御田地之地味甲乙出來仕候に付、夫々御願申上、前廉之通り納得定書仕御達し申上候。右ヶ條之外、先振並に今般御田地割方に付被仰渡之通、何事茂正路に相成候樣仕、猶更相決し不申儀出來仕候はゞ、其時々に御窺申上御差圖を請可申候。爲其納得定書仕上之申候。以上。
   嘉永六年癸丑六月      町屋村當分肝煎代   久  兵  衞
                 同 村 組 合 頭  兵  四  郎
                 同 斷        北     助
                 同百姓   與三郎  彌 助  與四兵衞  兵 衞
                       兵 藏  太四郎  政右衞門  又次郎
                       彌 六  兵次郎  久右衞門  久 助
                       平左衞門 又兵衞  兵  助  次郎八
                      六右衞門 喜兵衞  助  作  梅次郎
                       小三郎  又右衞門 助三郎   勘左衞門
                       半左衞門
                 懸作百姓  盤若野村 四郎右衞門
                       滿仁村  三四郎  七兵衞   太郎右衞門
                            五左衞門 宇兵衞   豐 次 郎
      伊  藤  八  郎 殿
〔鹿島郡町屋村文書〕