石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第三節 農業(下)

改作法施行の後、風水旱虫等によりて不作となり、收穫の定納よりも甚だしく不足したる時は、作柄に應じて一作の引免を許すを法とせり。免相の減少は改作奉行の權限に屬し、御算用場奉行に示談したる後之を決す。而してその比率を定むるには、奉行出役して作損の實際を究め、定納に不足の程度を計り、一作の引免を命ずると同時に、殘免の納租を皆濟すべしとの請書を徴す。見立免切といひしもの是なり。然るに延寶三年の大飢饉より以後、又貸米の制を復舊するに至り、改作奉行は出役することなく、御扶持人十村等の内見分によりて不足を見積り、用捨免に相當する定納貸米とせんことをその村より出願せしむることゝせり。之を見立代り御貸米といひ、場合により奉行が作損村を見分の爲出役する時は之を立毛見分といへり。爾後見立免切と見立代り御貸米と、二法相交へて時宜に善處することゝせり。