石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第三節 農業(下)

新開には、請高新開仕法新開御仕立新開圖免新開一免下新開定免新開の種類あり。請高新開は、豫め高何程と見積りて出願許可を得たるものにして、既に圖免(ツモリメン)を以て納租するに至れるものも、未だ内檢地を經ざる前に在りては、皆この名を以て呼ばる。仕法新開は、古より開拓の容易なる地は既に開拓し盡くしたるを以て、文化二年作業の困難なる地に在りては、十ヶ年以内に開墾せしめ、若しその期間に終らざる時は地元を沒收し、他人に命じて開拓せしむることゝせしものをいふ。御仕立新開は、初め御手前開といひしものにして、初より地元を有とし、その開拓費を改作所より支出するものをいふ。天保仕法新開御仕立新開皆共に請高新開中に加へらる。圖免新開天保中より極高新開といひしものとし、内檢地を經て草高の決定する時はこの名目となる。勿論内檢地のみにて本檢地あることなし。一免下新開定免新開とは、天保中合して定免新開といへるものなり。極高新開の年月を經て地味改善せられ、村免よか免一ッを低下したる定免となり、若しくは村免と同一に定めらるゝも、年々の豐凶によりて引免を附せらるゝが如く、何れにしても免相の定りたるものをいふ。新開の多數は、皆年々見圖りの免を以て納租するものとし、而して之を定むるは新田裁許の任務なり。