石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第三節 農業(下)

新開とは山野湖沼等惣べて不毛の地を、新たに開拓して田畑としたるものをいひ、之に對して改作法施行以前より存せしものを古田(コデン)と稱す。新開に在りては、初年・次年の收穫は全く作徳たらしめ、三年・四年に在りては内檢地極高を定めたる上、圖免(ツモリメン)の半額を收納とし、五年に至りて初めて圖免全額を收納するを法とし、事情によりて特に年限を伸縮せらるゝことあり。新開を爲すには、居村たると他村たるとを問はず、開拓すべき地あれば郡の新田裁許に出願し、新田裁許より改作奉行に移牒して許可を受くるを要し、決して私かに之を爲すを許さず。

鹿島郡直津村新開水帳 鹿島郡西湊村林内十郎氏藏