石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第二節 農業(中)

手代は萬治・寛文の頃名代といひしものにして、十村の使役する所とし、場付手代・納手代・内手代の三種あり。場付手代金澤に居住し、郡奉行支配たること番代に同じく、之を場付と稱するは御算用場内なる御郡所に附屬するものたるが故なり。場付手代石川・河北二郡に屬するものは、御扶持人十村以下平十村に至るまで皆各一人を出し、某村何某手代と稱してその組の諸事を掌り、石川・河北以外の遠郡に屬するものは一郡共通に二三人を出し、某郡手代と稱し、給は之を郡の打より支出せらる。手代の任命はその郡の御扶持人十村より申請し、郡奉行改作奉行の認可を得るものとし、番代の助手として日々十村詰所に出席す。納手代は、代官の事務に使役するものにして一兩人宛あり。十村より出願し、郡奉行改作奉行の認可を受く。内手代は、十村等の自宅に於いて使役するものとし、石川・河北二郡に在りては場付手代を自宅にて使役する十村ありといへども、遠郡に在りては截然たる區別を有し、郡中百姓の子弟などより選定す。