石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第二節 農業(中)

無組御扶持人十村といふ者あり。御扶持人十村にして、配下の組を有せざるものをいふ。寛文元年山本清三郎等四人の改作奉行たりし時、御扶持人十村中より十村全体の監督者たるべきものを選定すべき必要ありしが、若しこの監督者に自身直轄の組下を有せしむる時は、その處置公平なる能はざるを以て之を除き、而して組下の百姓より鍬手米を收納する能はざる代りに、代官として取扱ふ租米の額を増加し、之に對する手數料の所得を多からしめたるに起る。無組御扶持人十村御扶持人十村よりも上位に列し、その中に付きて、諸郡御用棟取を命ぜらるゝことあり。