石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第五章 殖産製造

第二節 農業(中)

改作奉行はこの年の末に於いて更に一人を加へ、寛文五年又二人を増し、元祿に至りて十人と成り、爾來連綿として變ずることなかりき。然るに文政四年の改革によりて、御郡奉行改作奉行との職務を混じ、奉行改作方兼帶の名義となし、石川・河北二郡以外の各郡に出役所を設け、專ら百姓風俗矯正及び農事勵奬の事を掌らしめ、その根役所たる算用場内の舊御郡所に於いては、收納方・高方等に關する事務を執ることゝせり。次いで天保四年又制度を改め、職名を奉行改作方兼帶と總稱することは尚從來の如くなりしといへども、之を御郡專務と改作專務との兩係に別ち、御郡專務のものは御郡所に出勤し、改作專務のものは改作所に出勤することゝし、更に天保十年正月に至り全く舊制に復して御郡奉行改作奉行とを分離せり。天保の復元御潤色と稱するもの即ち是なり。