石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第四章 美術工藝

第三節 描金

清水氏の祖右甫は京都の人なり。前田利家の時呉服御用を勤め、紹務を經て九兵衞に及びしが、産を破りて江戸に出づ。九兵衞の子九兵衞乃ち蒔繪を學び遂に利常の命を奉じて調度を造ること多く、綱紀の寛文十年以降二十人扶持を受く。子源四郎に及び扶持を失ひ、家道一時衰へしが、第三代九兵衞是隨を經、第四代九兵衞の時安永六年以降復十人扶持を給せられたり。
                  是 隨    
 九兵衞━━━━源四郎━━━━九兵衞━━━━九兵衞