石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第四章 美術工藝

第三節 描金

道廣の子尚廣の二子に庄助あり。指月と號し、別に五十嵐氏の一家を創立す。書を春笑といふ者に學び、その描金の技敢へて阿兄中興尚廣に劣ることなしといはれ、寛政九年に歿せり。二代長左衞門は隨甫と稱す。實は庄助の弟なり。長左衞門兄の歿するに當り家を嗣ぎ、文政二年技術優秀なるを以て二人扶持を給せられ、天保八年七十餘歳にして歿す。その子長左衞門祐甫は、文政八年以降命を受けて製作に從ひしが、宗家の祀既に絶えたるを以て嘉永二年入りて統を襲ぎ、明治十年歿せり。
    指月      隨 甫     祐甫
 庄 助━━━━長左衞門━━━━長左衞門  
            庄助弟