石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第四章 美術工藝

第一節 繪畫

佐々木泉景に在りての御繪師を職とせしものゝ嚆矢なり。泉景初名は熊五郎、諱は守繼又は爲絢、一號を彩雲といふ。大聖寺の人なり。初め京師に適き、畫を鶴澤法眼探索に學びしが、既にして禁裏御用の命を拜し、享和二年法橋に叙せられ、後國に就けり。文政四年泉景法眼に進み、弘化四年醫師格を以て加賀侯の徴す所となり、專ら繪事に與かる。嘉永元年九月朔日歿する時年七十六。

佐々木泉景畫 侯爵前田利爲氏藏