石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第十節 佛教

曹洞宗寺院には實性院あり。大聖寺侯の菩提寺なるを以て最も名を知らる。初め前田利治の入部せる時、玉井市正貞直之に從ひ、寛永十八年通外祇徹を請じて岡村に置き、父廓庵宗英の牌を立てゝ宗英庵と稱せしが、正保元年祇徹寂し、天柱響補後を襲ぎ、伽藍を建てゝ靈光山宗英寺と改む。次いで萬治三年利治歿してこの寺に納骨し、翌年寺を城南に移して金龍山實性院と號すといふ。