石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第十節 佛教

元祿四年四月廿七日幕府命を下し、日蓮宗に於いて不受不施の宗義を唱ふるものを嚴禁す。是より先、不受不施を停止したることありといへども、小湊の誕生寺・碑文谷の法華寺・谷中の感應寺等は、尚悲田宗と改稱して之を鼓吹したりき。因りて幕府はその法に違ふを尤め、受不施の日蓮宗又は日蓮宗以外の他宗に轉ずべきことを命じたりしなり。時に金澤に在りて不受不施を主張するものに、本覺寺・本長寺・妙法寺・本光寺・安立寺・本性寺・妙感寺あり。乃ち五月廿四日を以て、是等諸寺に命じて一致派に屬せしめ、羽咋郡妙成寺を以て本寺とすべきことを慫慂せしに、諸寺は直に之に從ひたりき。