石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第十節 佛教

心泉、幼名郁護法麿、諱は蒙、心泉又は月莊と號し、俳名を小雨といふ。北方氏。嘉永三年四月金澤木新保一向宗東派常徳寺致風の二子として生まる。元治の頃京都の學寮に入り、又伏見西方寺嗣講に學び、明治元年常福寺の住持となる。九年清國布教を命ぜられて上海に赴き、十六年歸朝、三十年再び清國の教務を視察し、三十四年歸朝す。心泉の彼の地に在るや翰林學士兪曲園及び書畫の大家胡鐵梅等と親交し、最も篆隸を能くせり。三十八年七月廿九日自坊に示寂、行年五十六。