石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第十節 佛教

了榮、字は戒忍、諱は現了、開神院と號す。羽咋郡大笹村一向宗東派願行寺芳野了法の第五男なり。幼にして頴悟、初め開得院法賢に唯識諸論を聞き、後に開悟院靈暀に宗學を傳ふ。弘化元年鳳至郡廣岡滿覺寺了長の養ふ所となり、爾後廣陵氏を冐す。安政五年住職を襲ぎ、明治二年擬講に任じ、八年近江愛智川寶滿寺に移り、二十四年嗣講となり、三十一年講師に進み、三十三年五月八日大僧都に任じて示寂す。齡八十四。