石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第十節 佛教

宣明越中礪波郡小院瀬見村の産。初め金澤に出で、木倉屋長右衞門の家に仕へ、その檀那圓長寺の周旋によりて、河北郡八田道場即ち今の法圓寺の養子となる。宣明十八歳にして初めて高倉學寮に入り、又諸州に遊びて倶舍・唯識・維摩・勝鬘を究め、最も倶舍に通ず。是を以て世遂に倶舍宣明と稱するに至る。天明七年越中高岡の開正寺に住し、寛政三年擬講となり、五年嗣講に進み、文化八年講師に任ぜられて圓乘院と稱し、文政四年五月寂す。享年七十二。