石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第十節 佛教

愚穩、字は龍睡、南山老人と號す。加州の人。丱歳にして州の常松寺に薙髮し、遊方して諸所の哲匠に參じ、自負して崇先並びに龍門に出世す。既にして黄檗の隱元に從ひ、三年を經れども異言通ぜざるを以て所入なし、時に加賀天徳院席を空しくし、乃ち愚穩に請うて第二世に居らしむ。後又京都に赴き、察禪師に謁せしに、察一見して獨榻を以て之を待ち、法を付するに先師の遺囑を以てせり。元祿元年二月晦日示寂。