石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第九節 兵學

佐野鼎、諱は〓、駿河の郷士なり。初め江戸に出でゝ下曾根金三郎に學び、その塾頭となりて蘭式銃炮の製法と操法とに達す。壯猶館の起るや、安政元年十一月加賀藩之を聘して士列に班せしめ、祿百五十石を與へ、西洋炮術師範方棟取役を命ず。既にして萬延元年幕府の初めて使節を米國に遣はしゝ時、鼎は請ひて之に從ひ、文久元年九月歸りて再びに仕へ、廢の後兵部省に奉職して造兵の事に與る。