石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第八節 科學

有乂に六男五女あり。嗣子秀藏友直、次子正直並びに算用者となる。三子は三好賢能の義子となりし善藏質直にして、皆善く箕裘を嗣ぎ、師範家と稱せらる。瀧川流の教養を受けたるものゝ中には、の各廨に於ける計算を司り、或は老臣重役に屬して出納の事務に任じたる御算用者多く、城内勤仕の御坊主中にも門下より出でゝ立身したるもの尠からず。石川大野の人に喜多勇松あり。その師承を詳かにせずといへども瀧川系なるが如く、文久二年喜多川五郎右衞門孟敦の名を以て算法礎を著す。慶應三年金澤に出で、松原氏に養はれ、名を一記と改め、明治三年金澤藩出仕して測量事務を掌り、六年更に算法礎の内容を改めて出版す。二十八年十二月歿、享年五十二。今未詳算法及び算法礎の二書に掲げたる數學者を列擧す。

 瀧川有乂門人     石 田 保 之   熊 谷 愼 淳   宇野萩原定根子厚
  竹村坪内則直子充  北村儀直旱龍    寺尾克灼知若    野村井上正忠子謙
  小竹永貞子彪    高柳政看我龍    申西重行信好蟠龍  吉倉祐之子徳
  伊藤居敬保信行簡  近藤道兌介石    山 本 輝 正   鈴木和釆敬徳
  出 口 定 繼   出 口 克 成   竹村嘉忠有俶    田 中 重 和
  田 邊 重 成   田邊箇則咸寧    松 波 義 生   市 川 雅 久
  出口申之子保    金 岩 學 説   角尾佐賢子忠    吉川辻協和子雍
  水 越 常 信   吉崎宣徳子靜    猪 山 俊 明   高 木 近 信
  松 田 貴 重   村 松 秀 實   嶺   豐 正   荒 川   某
  近 藤 員 與   中 河   某   長谷川房吉     近 藤 兌 周
  小 野 徳 依   吉野米山善行子靜  太 田 方 成   砂 田 物 則
  小 島 知 繼   永 澤 義 則   山 上 因 睦   福 村 愛 資
  小 崎 正 守   近 藤 則 誠   瀧川友直子益    瀬 尾 質 直
 北村儀直門人     山崎正哉子蕎    中村知新子個
 竹村則直門人     宮 北 英 章   中 村 滿 堯
 宇野定根門人     林定耆子昌     石 川 義 昌
 中西重行門人     土 田 義 重   太 田 重 取   岡 田 英 信
  寺 内 重 信   志賀軌正東駒    太田貞孝子昶
 太田貞孝門人     安達安之子濟
 喜多川孟敦門人     山城治作一忠[石川大野]     坂本久手貞義[同]     番匠治郎政直[同]
  三好久太郎春義[石川大野]    工藤平左衞門祐信[同]   市兵衞直尹[石川南廣岡]      岡山小三郎長成[石川近岡]
  宮川八三郎直義[石川若宮]    古澤治兵衞清助[石川古保]    野口小右衞門孟貞[石川示野]   幸治郎義兼[石川無量寺]