石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第八節 科學

宮井安泰、通稱柳之助、南畝と號す。天文・測遠に通じ、兼ねて算法を村松秀允に學ぶ。天明五年定番歩となり、祿三十五俵を受け、享和二年新番組に進む。安泰安永九年圓積義解を、十年弧矢弦解術を、天明三年三器要解を、六年演段式解及び算法得此を、七年算法闕疑抄弧背正術を、享和三年算顆凡例を著し、又明倫堂開校以來算學師範たり。文化十二年八月廿二日歿。その子に柳之助光同あり。初諱持泰又は民同、規矩齋と號す。文北十三年定番歩となり、天保元年祿五十俵に進み、六組御歩横目となりしが、四年四月死せり。光同の門下今村薫禮成・笹塚忠左衞門有義は連幣算法を著し、文政・天保の比の三池流の算額を集録せり。