石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第八節 科學

本多利明金澤に在りしは短日月に過ぎざりしといへども、その加賀藩の俸を食みしは十三年に及べり。この間藩士の東武に祗役し、或は書信を以て益を請ふもの多かりしが、就中長谷川猷の如きはその尤なるものなりき。猷通稱は源右衞門、頗る外國の事情に通ず。常に大地球儀を丑成閣に垂下し、回旋して地理の精査研究に便じ、具眼の士を以て稱せらる。嘉永二年歿す。