石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第六節 俳諧

寒厓、井田氏、通稱一藏又は七右衞門、珠洲郡眞脇の人にして、甃泉・秋桂子・冥々・妙々庵とも號す。その俳諧の傳統は知るべからずといへども、多く行脚の間に自得せしが如し。その句集に寒厓發句集及び旅ぶくろあり。文化七年十月二十六日歿す、享年六十八。居村の新善光寺に葬る。その作は『夏の月家一ぱいの嵐かな』『朝顏の子供まかせも咲にけり』の類なり。