石川県立図書館/大型絵図・石川県史

石川県史 第三編

第三章 學事宗教

第六節 俳諧

すゑあり。父を相河屋武右衞門といひ、石川郡松任に住して酒造を業とす。すゑ俳諧千代に學ぶ。世にその俳號を紫園なりとするものあれども、未だ實證を得ず。千代すゑに宛てたる消息等には必ず實名を以てせらる。天明八年九月二十五日歿す、享年六十九。その句に『ほたる火や晝おそろしき橋の上』『近道はよいこと二つ清水哉』等あり。すゑ、叔父久兵衞を迎へて夫とす。久兵衞は俳號を桃洞舍之甫といひ、支考の門人なり。